取り組みの説明

名古屋城木造天守の昇降技術を募集する背景や意義、目的を説明します。

市長の挨拶

ご挨拶

名古屋市長 河村たかし

この度「名古屋城木造天守の昇降技術に関する公募」を実施します。
名古屋城天守は、現存最大である姫路城天守を遥かに超える巨大さを誇り、法隆寺の時代から続く日本の木造建築のひとつの到達点、究極の木造建築と言われています。城郭として旧国宝第一号であったその天守は、昭和20年5月14日に空襲で焼失してしまったものの、戦後に市民の機運の高まりによって鉄骨鉄筋コンクリート造で、内部に博物館機能を有し外観を再現した現天守閣が再建されるなど、名古屋城天守の存在は市民の精神的基柱であり誇りです。現天守閣は再建から60年以上が経過し、設備の劣化や耐震性能の確保が課題となっている中で、昭和実測図や金城温古録等、豊富な歴史資料が現存していることから、外観の再現に留まらない史実に忠実な木造復元を行います。
木造復元に当たっては、既存の技術で対応することが難しい、史実に忠実な復元とバリアフリーの両立という課題を克服するために、世界中の研究開発者、メーカーなど、多くの英知を集め、誰でも木造天守にのぼっていただけるバリアフリーを、本技術公募を通じて実現してまいります。
この技術公募の趣旨をご理解いただき、是非多くの方に自慢の技術でご参加いただくことで、素晴らしいバリアフリー技術を名古屋城から発信し、展開されることを期待しています。

名古屋市長 河村たかし
名古屋市長
河村 たかし

本チャレンジのエグゼクティブ アドバイザーからの挨拶

ご挨拶

NAGOYA CASTLE CHALLENGE エグゼクティブ アドバイザー 福田敏男

「名古屋城木造天守の昇降技術に関する公募“NAGOYA CASTLE CHALLENGE”」は、木造復元される名古屋城の天守において、車いす利用者や足腰の不自由な方々の昇降を可能にするバリアフリー技術を幅広く世界に募る技術開発チャレンジです。
そのため、技術の表彰や実証にとどまらず、実用化まで行い、設置を目指している点において他に類を見ない特徴を有しております。
また、世界における技術チャレンジを参考に、契約金額の規模などを公募参加者にとって魅力的になるよう設定しております。
名古屋は歴史的にモビリティ技術に長じたものづくりのまちとして、国内外にその地歩を築きあげてきました。
“NAGOYA CASTLE CHALLENGE”をきっかけに世界中から気鋭の研究者・技術者が集い、技術開発によって名古屋城のバリアフリーが実現することは、新たなものづくりの潮流を生みだすこととなり、障害者・高齢者などの方々も含め誰もが名古屋城を楽しめることになる、この素晴らしい取り組みを嬉々として名古屋から発信できることに大いに期待しております。

NAGOYA CASTLE CHALLENGE エグゼクティブ アドバイザー 福田敏男
名古屋大学 名誉教授
名城大学大学院理工学研究科 教授
2020年 米国電気電子協会(IEEE)CEO兼会⻑
福田 敏男

背景

名古屋城天守

名古屋城天守は、1612年に完成し、1930年に城郭建築として国宝第1号に指定されましたが、1945年に戦災により焼失しました。その後、1959年に現在の鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されましたが、再建から半世紀以上が経過し、コンクリートの劣化や設備の老朽化、耐震性の確保など様々な問題が顕在化している状況です。
天守を木造により復元する名古屋城天守閣整備事業は、このような現天守閣の課題を解決するだけでなく、焼失前の姿への復元を行うことにより、名古屋城の本質的価値の理解を促進させ、観光面の魅力を向上させるものです。
一方で、現代社会において、障害のある人もない人も共に文化財を快適に楽しむことができるようなバリアフリーは重要です。
そのため、木造天守の史実に忠実な復元とバリアフリーの両立が求められています。

本技術公募について

このような背景を踏まえ、本技術公募では、障害のある人もない人も共に木造天守を昇降できるよう、世界中から幅広く技術を募り、木造天守へ導入、実用化を目指します。

特徴

本技術公募において、事務局である名古屋市は、技術の出現を待ち構えるだけの存在ではありません。
名古屋市からも応募技術の実現性を向上させるための場を積極的に提供していきます。
有識者から助言を得るための技術相談会や利用者の意見、要望を頂くためのワークショップなどを通じて、より良い昇降技術とし、公募参加者とともにバリアフリーの実現を目指します。

事業スキーム 事業スキーム

評価員

審査において、市が指名した評価員が評価を行い、評価員の意見を受けて市が選定を行います。

建築
バリアフリー

一般社団法人バリアフリー総合研究所 UD-ラボ 東海 代表理事

阿部 一雄

建築史・意匠

名古屋工業大学名誉教授
名古屋市文化財調査委員会委員
(建造物・町並み部会 部会長)

河田 克博

インバウンド
バリアフリー

観光地のバリアフリー情報
「アクセシブル・ジャパン」運営代表

グリズデイル・ バリー ジョシュア

制御工学

元名古屋工業大学特任教授、
田中秀和技術士事務所所長

田中 秀和

福祉機器の開発等研究

名城大学理工学部准教授

塚田 敦史

経営

ボーダレス・プランニング株式会社代表取締役

山本 辰久

(敬称略・50音順)

技術相談員

技術相談員は、利用者の目線に立てる有識者、機械工学や機械安全の専門家及び建築史や文化財保存の専門家により構成されます。なお、技術相談員は技術公募における評価員とは別の人選とします。

ICT技術

AiVIEW 代表
技術士(情報工学部門)

石川 英司

総合技術管理

名古屋工業大学特任教員、名古屋工業大学ごきそ技術士会会長

鈴木 克彦

建築史
文化財保存修理

名古屋工業大学名誉教授

麓  和善

機械安全
ロボティクス

豊田工業高等専門学校校長

山田 陽滋

(敬称略・50音順)

事務局

名古屋市 観光文化交流局 名古屋城総合事務所

名古屋城天守閣整備事業

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